いろんな偉人の愛用時計はチェックしていたつもりだったのですが、
龍馬が時計を持っていたのは、知らなかった。
龍馬の持っていた舶来品といえば、
スミス&ウェッソンのピストルとブーツ。
時計のことは、聞いてなかったぞ。
アメリカ「ウォルサム社」の鍵巻の提げ時計という説が有力らしい。
リンカーン大統領も愛用していたという「ウォルサム」。
龍馬は、どこでその時計を手に入れたんだろう。
アメリカ通の勝海舟から手にいれたのか・・・
それともアメリカ製のS&Wのピストル同様、
高杉晋作が上海で手に入れたものをもらったのか・・
それとも、自ら長崎で外国人から買ったのだろうか・・
万延元年(1860年)
日米修好通商条約終結のため、
新見豊前守を正使とした遣米使節一行が
アメリカへ赴いた際、
米国大統領から将軍徳川家茂あてに
ブキャナン大統領の肖像と翼を拡げた鷲の米国の国章が刻まれたウォルサムの金時計が贈られました。
この時計は、現在も日本の外務省外交史料館に外交資料として収蔵されています。
使節団の面々は当時の長崎海軍伝習所で腕を磨いた人も多く
その時、のちの師匠となる勝海舟も咸臨丸で随行しています。
海軍の皆さんの中で「ウォルサム」の時計が話題となり
それを耳にした龍馬も
『時計を持つなら、やっぱり「をるさむ」ぜよ』
・・・みたいになってたんですかね(笑)
そんな龍馬な時代、
長崎貿易での日田の逸話を聞いたことがあります。
貿易によって長崎に着いた「朱肉」は、
まず、最高級のものを日田の人が最初に抜いて(買って)、
その後の残りが日本各地へ売られていったそうです。
どういうことかと言うと、超VIP扱い
天領日田の「日田金(ひたがね)」すなわち「日田の商家の財力」が
いかに凄かったかということなのです。
それら、「パトロン」が多くの書家、画家を支援していたのでしょう。
日田の先哲「平野五岳」さんもそんな朱肉で落款を押していたのでしょうか。
彼の描いた「西郷隆盛」の肖像画が唯一この日田に現存しています。
西郷さんと言えば、
このイメージですが、
写真、肖像画を後世に残すことを好まなかったそうで、
これは親族の顔のパーツを組み合わせて、
後に合成的に描かれたものなのですよね。
こちらが五岳さんの描いた 西郷さん。
そんな西郷さんも時計を持っていました。
島津公から贈られた
スイスの「ロンジン」でした。
ウォルサム提げ時計 アメリカ蒸気機関車刻印入り日本限定46個
スターリングシルバー製 2003年新品
¥200,000+税